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中学生の国語の勉強法 国語の総合的な読解力を身につける

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国語の表現技法rhetoric

国語の表現技法に関する問題は、詩・短歌・俳句・小説文で頻出

花

中学生が国語で学習する表現技法は、体言止め、倒置法、省略法、繰り返し(反復法)、直喩、隠喩、擬人法、対句法があります。これら表現技法を問う問題は詩、短歌俳句、小説文、随筆文で多く出題されます。
知っていれば解ける問題ばかりなので、これらの知識をしっかりと身につけましょう。


それぞれの表現技法の意味と使い方

下町

直喩(ちょくゆ)と隠喩(いんゆ)

比喩(ひゆ)の中で代表的なものが直喩と隠喩です。小学生の間は、ものごとをたとえた表現を比喩と呼んでいましたが、中学生では、比喩を直喩(ちょくゆ)と隠喩(いんゆ)というように分けて考えます。
2つの区別は簡単で、「〜のような」「〜のように」「〜のようだ」「〜のごとく」「〜のごとし」などを使ったたとえが直喩で、それらを使わないたとえが隠喩です。直喩とは、「〜のような」といった語句を使った直接のたとえであり、隠喩とは「〜のような」といった語句を使わない隠されたたとえなのです。
直喩の例
子犬のように甘える・・・甘えている様子を子犬にたとえています。
ひまわりのような太陽・・・太陽をひまわりにたとえています。
竜のごとく暴れる・・・暴れる様子を竜にたとえています。
隠喩の例
ガラスの心・・・壊れやすい繊細な心をガラスのもろさにたとえています。「ガラスのような心」から「ような」を省いて隠喩氏にしています。
小鹿の瞳をした女の子・・・女の子の美しい瞳を、小鹿の黒い瞳でたとえています。これも小鹿の瞳のような女の子と直喩表現で表すことができます。

体言止め

名詞止めとも言われます。文や語句の終わりを、名詞や代名詞といった体言でとめる表現技法です。詩、短歌、俳句で多く用いられます。
体言止めの例
子ども達があこがれる英雄・・・英雄という名詞(体言)で文が終わっているので体言止めです。
さびれた街を吹き抜けていく凍てついた風・・・風という名詞で終わっているので体言止めです。

倒置法

普通の言い方での語句の順番をひっくり返した言い方が倒置法です。
普通の言い方・・・この村にもようやく平和な日々が訪れたのだった。
倒置法での言い方・・・この村にもようやく訪れたのだった、平和な日々が。
普通の言い方だと、「平和な日々が訪れたのだった」となりますが、語句の順番を入れ替えて「訪れたのだった、平和な日々が」としています。主語と述語がひっくり返っていますね。こうした表現が倒置法です。倒置法は、強調したい語句を文の最後に持ってくる表現技法です。
倒置法の例
世界遺産の名に恥ずかしくない眺めですね、秋晴れの日の富士山は。
いったい何をしたというんだ、この少年が。

擬人法

人間でないものを人間にたとえて表しているのが擬人法です。擬人法は比喩の一種です。人間にたとえているのが特徴です。
擬人法の例
風が優しく僕に話しかける・・・人間ではない風が、僕に話しかけるというように、人間にたとえているので、擬人法です。
山が眠っている・・・人間ではない山を、眠っているという表現を使って擬人法にたとえています。

対句法

対立した意味の語句、反対の意味の語句、類似した意味の語句、対照的な意味の語句を並べることによって、文章に味わいを持たせる表現技法です。
対句法の例
高くそびえ立つ山 低くうずくまる大地・・・「高く」と「低く」、「そびえ立つ」と「うずくまる」、「山」と「大地」という言葉がそれぞれ対(つい)になっていて「高くそびえ立つ山」と「低くうずくまる大地」が対句法になっています。
瞳には希望が満ち、口元には喜びが宿っている・・・「瞳」と「口元」、「希望」と「喜び」、「満ち」と「宿っている」がそれぞれ対になっていて「瞳には希望が満ち」と「口元には喜びが宿っている」が対句法になっています。

  

繰り返し(反復法)

同じ語句を繰り返す表現技法です。反復法やリフレインなどとも言います。強調する効果を表します。
繰り返しの例
吹け、吹け、真冬の風よ・・・「吹け、吹け」の部分が繰り返しです。
ドシ、ドシ、歩く ドシ、ドシ、歩く 僕は怒れる巨人だ・・・「ドシ、ドシ、歩く ドシ、ドシ、歩く」が繰り返しです。

省略法

 

文章の一部分を省略して文章を簡潔にし、味わいや余韻を文章ももたらそうとする表現技法です。詩などに多く使われます。
省略法の例
雨が降りしきっている 山々が遠く白くけぶっている 雨が降りしきっている 近くの街並みも白くぼんやりと
・・・しろくぼんやりとのあとに本来なら続くであろう「けぶっている」を省き、省略法の形をとっています。


表現技法は詩や短歌を通じて理解すると、分かりやすい

水田

表現技法は、詩や短歌を読み、それらの作品の解釈や説明を通じて理解すると良いです。それぞれの表現技法が、日本語の中でどんな役割や効果を発しているのかもわかりやすいです。

表現技法の例
短歌
ひまわりは 金の油を身に浴びて ゆらりと高し 日の小ささよ
「金の油」が隠喩です。太陽の光を金の油にたとえています。
「身に浴びて」が擬人法です。身に浴びるはひまわりを人間にたとえての言い方です。


うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花
「咲かむとすなり山桜花」が倒置法です。本来ならば「山桜花(が)咲かむとすなり<山桜の花が咲こうとしている>」となるのですが、語句の順を入れ替えています。
もう1つは体言止めです。短歌の最後が「山桜花」という名詞で終わっています。

みちのくの母の命を一目見ん一目みんとぞただに急げる
「一目見ん一目みん」反復法です。「見ん」と「みん」で表記は違いますが語は同じなので反復法となるのです。


海の風景             堀口大學

空のせきばんに
かもめがABCを書く

海ははい色のまきばです
白波はめんようの群れであろう

船が散歩する
たばこをすいながら

船が散歩する
口ぶえをふきながら

非常に有名な詩です。表現技法が随所にちりばめられていて味わいのある作品です。
空のせきばん・・・石版は白いチョークなどで文字を書く石の板です。空を石版にたとえているので隠喩です。
かもめがABCを書く・・・かもめが空を飛ぶ様子を、かもめが空という石版にABCの文字を描きながら飛んでいるように表しています。ABCを書くのは本来、人間の行動なので、かもめを人にたとえた擬人法だとわかります。
海ははい色のまきばです・・・海を灰色の牧場にたとえているので隠喩です。
白波はめんようの群れであろう・・・めんようとは羊のことです。いくつもの白波を羊の群れにたとえているので隠喩です。
海ははい色のまきばです 白波はめんようの群れであろう・・・対句になっています。
船が散歩する たばこをすいながら・・・「散歩する」「たばこをすいながら」という言葉を使って船を人にたとえているので擬人法です。たばこをすいながら散歩するとは、船は蒸気船であり、船の煙突から煙を吐いている様子を表しています。
船が散歩する たばこをすいながら・・・本来ならば「船がたばこをすいながら散歩する」というのを、言葉の順を変えているので倒置法になっています。
船が散歩する 口ぶえをふきながら・・・「くちぶえをふきながら」も擬人法です。これは船が汽笛を鳴らしているのを表しています。また、「船が口ぶえをふきながら散歩する」の語順を変えているので、倒置法にもなっています。
「船が散歩する たばこをすいながら」と「船が散歩する 口ぶえをふきながら」・・・対句法です。
船が散歩する・・・反復法です。



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